紡ぎのワークショップ2012夏

紡ぎのワークショップ2012夏

8月10日、東京杉並区にて紡ぎのワークショップをしました。
小学二年生の女の子二人と、そのお母様お二人においでいただきました。
二人が通う小学校では、教育の一環として、子供たちが羊を飼育し、毛刈した羊毛を使って糸を紡ぎ、その糸で何か作ってみるというプログラムに取り組んでいるということです。
猛暑の日にも拘わらず、集中力を切らすことなく、皆さん思い思いのオリジナル糸を紡ぎました。特に、お二人のお子様の集中力と理解力には脱帽です。
一頭の羊の毛でも、首周り、脇の下等は擦れてフェルト化していること、お尻の周りは、糞などの汚れがあること、肩の部分はダメージが少ないことなどを説明すると、飼育観察をしているので、「うわぁ、そうなんだぁ」と目をキラキラさせて納得の表情。
こちらまで嬉しくなってしまう・・・。
学校で手作りしたスピンドルも、重心がとれて安定して廻るものに仕上がっていました。
スピンドルの重さで紡ぐ糸の太さも異なること、手作りスピンドルに紙粘土をプラスして重量調節をおすすめしました。
これからも、皆様が羊の飼育観察を通し、より羊毛に親しみ、楽しく遊んでいただけることを心から願っております。ご参加頂きありがとうございました。

撚り止めをした毛糸たち

紡いだ糸は、かせとり棒に巻き取り、撚りの方向と同じ方向にかせをきつめにねじり差込み、蒸して撚り止めの出来上がり。これで撚りが戻らず完全な毛糸になりました。
かわいいかわいい糸たちの誕生でーす。
さてさてこれで何を作りましょうか?
出来上がったら私も見てみたいなぁ(ひとりごとでーす)

狼犬の抜け毛を紡ぐ

おおかみ犬の毛を紡いで見ました

紡ぎの講習に通って来てくださる方が、狼犬を飼っています。その抜け毛で紡ぎたいというご希望で、ただいまどのような紡ぎ方でどのようなアイテムに向くのかを実験中。
外側の毛は硬くて紡いでも抜け落ちるかチクチクして、首周りのアイテムには不向きですが、それ以外のアイテムなら、軽くて暖かなものに仕上がります。
内側の毛は、キャメルのように繊維が細くて短毛。モヘアのような起毛が保温性をアップ。柔らかくてふわふわの肌触りです。気持ちいーい。
しかしながら、首周りアイテムにはややチクチク感が気になります。セーターやベストに向きます。

双糸

右端の単子を2本合わせて双糸にしたのが中央の糸。それで試し編みをしたものが左端です。単子の方が風合いは柔らかで肌触りがよくなります。

リスロウォーマーを試作

上記掲載のグレーの狼犬は狼が強いのですが、こちらのベージュの狼犬はやや犬の血が濃いということです。毛質は、狼の血が濃いほど、繊維が細く柔らかいようです。したがって、こちらは首周りアイテムには不向き。それ以外のアイテム、セーターやベストには向いています。
羊毛(コリデール)を20パーセントプラスして、狼犬の繊維の短さを補ってつなぎとなり、あまり強い撚りを入れず紡ぎ易く手触りの良い柔らかい糸にしたいと思い試してみました。かなり紡ぎ易くなりました。
編みあがった段階で、抜け毛が気になったので、軽くフェルト化させたら、落ち着きました。

試作糸と編みサンプル
色を分けてリレー

一頭の狼犬でも、全身均等な毛色ではありません。体の部分によっては濃淡があります。
濃茶、淡茶、グレー、ベージュの4色に分けそれをリレーして紡いで見ました。
少し手間と時間がかかりますが、デザイン上ちょっと濃淡を生かしたい場合有効な方法です。
狼犬の体毛色は、成長と共に少しずつ変化していくのだそうです。小さい時は、他の動物の攻撃から身を守るため、保護色になっているとのこと。興味深いお話です。