ニードルワークのベスト

チェビオットで紡いだ糸でベストを作る
チェビオットで紡いだ糸でベストを作る

2007年5月に紡ぎ始め、織り、縮絨して布地仕上げが完了したのは9月。シーチングで型紙を作り、ベストに仕立て、完成したのが11月。
織り上げた布地は、風呂場で洗剤をかけ、丁寧に足踏みして縮絨。結構な力仕事です。年をとったら危なくてこんな作業は風呂場じゃできないなぁと思ってしまいました。乾燥させる時も地の目を整えて不織布を重ねて塩ビ管に巻き取り、両端を紐で括って風通しの良いところで日陰干し。2日放置後、逆巻きし、更に2日乾かす。(気になって気になって、何度も途中で広げては巻きなおし。夫に「もういいかなぁ」と聞くと「がまんがまん」)ここでやっと管からはずし、更に生地を1日竿にかけておきます。地の目を正しながらスチームアイロンを両面にかけ、布地の完成でーす!
原毛のキューティクルを生かし、ニードルワークで肩と脇を縫合。袖口、前たて、襟ぐり、裾は二重に。縫い糸は使っていません。
ボタンは、原毛をフェルト化して楕円形にしてみました。

縦糸:双糸・ウーステッド/ロムニー・スライバー
横糸:双糸・ノットヤーン/チェビオット・スライバー
紡いだ糸をレインボー染め。
仕上がり重量:330g

バックデザイン
バックデザイン

織り機の幅が60cmだったので、後ろ身頃も2枚はぎとなりました。
1枚仕立てより、中央が緩まずしっかりしているので、この方法で正解かな。

縦糸セミウーステッド双糸/横糸ノットヤーン
縦糸セミウーステッド双糸/横糸ノットヤーン

横糸は、白のチェビオットでノットヤーンに紡いでからレインボー染め。縦糸用には、横糸を染めるときにロムニー・スライバー(原毛・白)を一緒に染めてから紡いでみました。紡ぎ方の違いと、染めのタイミングで風合いも色目も違いました。右手前4玉はノットヤーン、左2玉はセミウーステッドです。

紡ぎ道具:アッシュフォード トラディッショナル シングルドライブ
回転比:6.5:1
羊毛種:縦糸・ロムニー/横糸・チェビオット
紡ぎ:縦糸・双糸・セミウーステッド・S撚り/横糸・双糸・ノットヤーン・S撚り
紡いだ量:縦糸・778m/262g(2.97番手)
横糸・917m/440g(2.08番手)

織り道具:アッシュフォード リジット機 60cm幅(30羽/10cm)

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