日本原種は、「紫陽花」ではなく、「萼紫陽花」と初めて知りました。
江戸時代以降海外に渡り、品種改良され、大正時代に逆輸入されたのが西洋紫陽花とのこと。
国内でも品種改良を重ね、今なお毎年、紫陽花の季節になると、園芸店の店先に新種がお目見えします。色も花姿も豪華で驚かされます。
我家の庭にも、色々な紫陽花達が仲良く暮らしており、6月の梅雨頃から次々と咲き始めます。
まずは、萼紫陽花からのご紹介です。


墨田の花火は20年ほど前に小さな鉢植えを購入。少しづつ鉢を大きくして一緒に引越しを繰り返して来ました。ここを終の住処と決めたので、地植えに。肥料は全く施していないのに、落ち葉のマルチで栄養たっぷり! 葉も花もだいぶ大きくなり、小さな花火から大きな花火になりました。
お次は、お客様方から一番人気の可憐な紫陽花の紹介です。
ご近所さんから、cafeオープン祝いに頂いたピンクの鉢植えの紫陽花。花が終わってから庭におろしたのですが、翌年には青花に変身しておりました。
土壌の酸性度により花の色が変化することは知っておりましたが、びっくり!
アルカリなら赤、酸性なら青。
次の写真はその変化の様子です。
日本で青花が多いのは、雨が酸性で、日本の土壌が酸性寄りだからとのこと。
イギリスでは、ほとんど青を見かけませんでした。少しトーンの落ちた赤紫が多かった様に思います。
ということは、イギリスの土壌は中性からアルカリ性寄りということになりますよね?



我家の庭には、私達よりずっと前からお住まいの、白くて大ぶりの花を咲かせる紫陽花がおります。直径20㎝程の手毬風で、気品と風格を備え、他の紫陽花たちとは一線を画しております。
白い紫陽花は、アントシアニン色素を持たないため、土壌の酸性度に影響されることなく、白い花を咲かせ続けることができるそうです。
白以外の花は、アルカリ性なら赤、酸性なら青、中性なら紫。
ちなみに、北米原産のアナベルは、園芸種で、土壌の酸性度に左右されず花色が変わらないことで人気があるようです。咲き始めは緑、それが白に変化し、最後はライムグリーンになり、ドライフラワーにすると綺麗です。
紫陽花は花後の剪定時期と剪定位置で翌年の花数を左右しますが、アナベルは春に伸びた枝に花芽が付くため、時期も位置も選ばず剪定できるところが、人気の秘密かと思われます。



山紫陽花も、引っ越しのたびに鉢で大切に移動。
鎌倉のお寺で出会い、控えめなその姿に一目惚れ。それからもう10年以上のお付き合いです。
新たな環境にもすっかり慣れ、今は大きな株にすくすくと育ち、沢山の花を付けてくれます。三種類ほどおります。
もうお一方、とても珍しい黒軸の紫陽花がおります。
引っ越しの時、ご近所さんから「珍しい紫陽花だから」と頂いたのですが、10年以上、鉢植えでは一度も花を付けてくれませんでした。それが、ここに引越し、地植えにした途端、みるみる育ち、沢山の花を付けてくれました。鉢植えの時は、花軸は黒くなかったので、花が珍しいのかと思っていましたが、黒軸が珍しいということがやっとわかりました。



違いをお伝えしたくて、長くなっておりますが、いましばらくお付き合い願います。
我家には、日本固有種の玉紫陽花もいます。
「初めて見た」と仰る方々が多いので、是非紹介させて頂きたいと思います。
その名の通り、蕾が球体であることからの命名。
萼紫陽花と開花後の花姿は似ているのですが、萼紫陽花の蕾は平たく、玉紫陽花は球状。
葉の質感が全く違い、玉紫陽花は光沢がなくざらっとしています。
玉紫陽花は、夏もそろそろ終わりかなと感じる9月中旬ごろに咲き始めます。
中央の写真右下に一緒に写っている赤い花は彼岸花です。玉紫陽花の葉や花の大きさがお分かり頂けるかと思います。


