脂分を残してコリデール双糸の帽子

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コリデールのステイプルを再度洗い、櫛で解きほぐし、長い繊維のみを、刈り取った根元の方から紡いだ糸で編みました。
見た目にはとっても地味ですが、しっとりと滑りがあり、これぞ手紡ぎ糸・・・。
手前味噌ですみませんが、本当にほれぼれする感触です。
皆さんに触っていただけないのがとってもとっても残念であります!
全く洗わず紡ぐと、始めは手がしっとりしてきたなぁと思うのですが、次第にその脂分の多さに驚く事となります。せめて、汚れだけ落とすための洗いが必要かと思います。そうしないと、着ている物も部屋も汚れて仕事が増えてしまいます。

羊たちは、この脂分があるからこそ極寒でも生きる事ができるのだなと実感。
紡いでいる時だけでなく編んでいる時も、その脂分が心地よく感じられます。スルスル滑るのとは違い、しっとりと優しくその存在感を伝えながら指の間を通り抜けて行く感じがたまりません。

時々、私たち人間は果たして「進化したのだろうか?それとも退化したのだろうか?] と思う事があります。服を纏い、冷暖房の効いた家に住み、体毛も脂分も手放してきた・・・。
それは進化?退化? 人間以外の動物からみたら、進化したと勘違いしている人間たちが滑稽に見えているのかもしれません。こんなこと考えてるのは私だけでしょうか?

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編み針:7号棒針
編み方:別糸で46目作り目し、ガーター編み。最後はガーターとじ
使用糸料:106g

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